俺×お前。

―プロローグ― 学校の悪

季節は、夏。
今日もまた、暑い一日が始まった。

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俺(三浦賢人/ケン)は､今まさにこのクソ暑い炎天下の中にいた。

ジリジリと照り付けて来る太陽が、日が昇るにつれて段々強さをましてくる。

｢……あっちぃ。｣

もうこれ以上は限界だ。いくら体育の授業中と言えども、これ以上こんな中でつっ立ってたら頭がイカレちまう。

……まぁイカレてんのはもとからだったか。　

とりあえずそんな事はどうでもよかった。
この中をどう生き延びるのか。
それだけが俺の頭の中を駆け巡っていた。

幸い、俺はこの茂葉中学でも悪(ワル)な方だし、一時間くらい授業をフケても対して問題視されやしない。

せっかく夏なんだ。もっと楽しまなきゃ、損だからな。

そうした軽い足取りで、俺は学校を後にした。

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季節は、夏。
こんな俺の日常に ヤ ツ が飛込んで来るのは、そう遠くない未来。