テストの後には後悔だけが残る

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      「――…とまぁ、冗談は置いといて。」         今のはホントに冗談だったのだろうか。 俺の目には、本気で人生について問いかけているどっかの電波宗教団体に見えたのだか。    「とにかく、テストまで時間がないみたいだからね。勉強しようか。」         さっきまで遊び半分だった人間がよく言う……。 しかし、ヤツが言うことも事実なので、俺は早速勉強に取り掛かった。             「えーと………。1192年、1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府…。」       まずは、歴史の基本問題から取り掛かる。 チカも教科書とにらめっこしながら、何かぶつぶつ呟いている。       「えっと………。1467年、1467(ひとのよむなし)応仁の乱…。 1837年、1837(ひとはみな…俺以外死ねばいいbyケン)大塩の乱…。」             ………をい。     「最初のはいいとしてなんだよ後のは!!!勝手に人の名前を出してんじゃねぇ!!」       「うわー、ケンってばそんなに殺人したかったの……。」       「したくねーし!!!つーかお前が勝手に俺をそんな殺人鬼にしたんじゃねぇか!!」
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