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「んむ、むーもみーめんみむ!!(うむ、今日もいい天気だ!!)」
ガジャガジャと不思議な機械音を立てる自転車を漕ぎながら、俺は今日もコンビニのパンを頬張りつつ学校へと向かった。
そして、俺を迎えてくれたのはいつも通りの穏やかな朝……
などではなかった。
入って見れば、教室はいつも以上にざわついていた。
「おい、一体どうしたんだ。」
とりあえずそこら辺にいた男子A(まだ名前覚えてねぇ、むしろ覚える気ねぇ)を捕まえて問いただす。
すると男子Aは一瞬ビクッと震えたものの、あっさり返事を返した。
「……あ、賢人さん。今噂で聞いたんですけど、どうやら転校生が来るらしいです。」
(…成程ねぇ。転校生か。)
興味ねぇな。
俺の思考回路は一秒でそう決断を下すと、早々に自分の席へと向かった。
雑魚の一匹や二匹、どれだけ増えようが俺には関係ぬぇーし。
しかし、ヤツが次の瞬間に扉を開けたそのしばらく後に、俺はその考えを改めさせられる事となる…。
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