一年後

3/10
前へ
/70ページ
次へ
私は知らない人に『可愛いお子さんね。』と話し掛けられるのが夢だった。 でも…こんなに大きく見えると、そう話し掛けられる事が全然ないのだ。 同い年の友達と遊んでいても、ヒドイ時は姉妹に見られてしまう。 藍那『どうしてこんなに成長するのかしら…。普通の子は全然普通なのに。』 夫は真那と遊ばないから、成長をただただ喜んでいるだけだ。 それが腹ただしい。 夫がこんなに喜ぶから、家の子が成長してしまうのではと、有り得ない事を考えては一人泣く事が多くなった。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8599人が本棚に入れています
本棚に追加