あの子の言葉

2/7
前へ
/70ページ
次へ
午前七時。 ガチャ。 家出から帰って来た子供のように、私はやるせない気持ちで玄関に立ち尽くした。 しばらくして、夫が心配そうに出迎えた。 祐希『おい!何処行ってたんだよ。心配したんだぞ?』 藍那『ごめんなさい…。』 祐希『いや。よかったよ…。それより、真那は?』 心配してくれていた優しい夫に安心した後、再び不安に襲われた。 藍那『…居ないの?』 しばらく夫は黙り込んだ後、私の手をひいて、リビングに連れて行った。 祐希『まさかとは…思ってたんだけど…。』
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8599人が本棚に入れています
本棚に追加