あの子の言葉

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夫は耳を塞ぎながら、騒いだ。 藍那『私だって認めたくない!でも、真那なのよ!真那が殺人をしてしまったのよ!!』 涙が、止まらない。 我が娘が、本当に殺人を犯してしまったのだ。 しかも、何人も…。 藍那『…真那を、止めなきゃ。』 私はゆっくり立ち上がった。 藍那『このままじゃ、真那はもっと殺人を犯す。』 母の私が自ら、止めなくちゃ。そうしなければ…“悪魔”は止められない。 部屋に一人座る夫を残して、私は部屋を出て行った。
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