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夫は喜んだ。
祐希『藍那!もうパパって言えるぞ!』
藍那『そうね…。』
私はキッチンで皿を拭きながら答えた。
祐希『凄いな。今に歩き出すんじゃないか!?』
藍那『そうかしら。無理じゃない。』
私はそっけなく答えた。
祐希『何だよ。嬉しくないのか?』
確かに嬉しいことだ。
でも、何故か喜べない自分がいる。
娘ばかり可愛がる夫に、焼きもちを妬いているのか?
ううん…。違う。
…歩き出したら、どうなるの?
そんな変な不安がよぎった―…。
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