一ヶ月後

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夫は喜んだ。 祐希『藍那!もうパパって言えるぞ!』 藍那『そうね…。』 私はキッチンで皿を拭きながら答えた。 祐希『凄いな。今に歩き出すんじゃないか!?』 藍那『そうかしら。無理じゃない。』 私はそっけなく答えた。 祐希『何だよ。嬉しくないのか?』 確かに嬉しいことだ。 でも、何故か喜べない自分がいる。 娘ばかり可愛がる夫に、焼きもちを妬いているのか? ううん…。違う。 …歩き出したら、どうなるの? そんな変な不安がよぎった―…。
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