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一人の青年はひどい傷を負いながらも魔王アンゲルに向かってゆく。
すでに6人もの仲間がこの戦いによって死んでいる。しかしその仲間のおかげで10匹はいた魔王も一匹しか残っていない。
青年は力を振り絞り、アンゲルに向かって剣を突き刺した。
それが決定打となったのか、魔王アンゲルはついに息絶える。
その始終を見ると青年は思わず呟いた。
「やったぜみんな。ついにこの世界に平和が訪れるんだ。だから安心して眠ってくれ。」
青年は何もない空にそう告げると、去っていった・・・・
ここに7人の勇者と10匹の魔王による戦いは終わりを告げる。彼らが残した爪痕は大きすぎた。
人々はこの戦いを忘れることなく生きてゆく・・・・
そして30年の月日が流れた・・・・
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