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王様に言われたとおりに進むと城と同じくらい大きな建物が目の前にある。
「ここがお父さんに言われた建物よ。名前は王国騎士団大聖堂っていうの。他の町にも王国騎士団大聖堂はあるけど、ここが本拠地大きく造っているの。」
そういうと彼女は大聖堂の中へ入っていく。続けてレイも入る。
中に入ると聖職者のような服をきた人達がいたる所で祈りを捧げている。
自分が見たこともない光景に少し戸惑いながら彼女についていくと、やがて5メートルはあるような高い扉があり二人の見張りがいる。
ベルリアは見張りに向かって
「この方は私を助けてくれた上、6人の盗賊達を一瞬にして倒す程の実力を持つ故団長にお会わせ願いたい。どうか中に入れてくれないか。」
ベルリアのいつもと違った口調にレイは少々びっくりした。
見張りの人達は少し黙り込んでから言った
「よかろう、通れ。」
その声とともに巨大な扉がゆっくりと開いた。
ベルリアはなんの躊躇いもなく中へ入っていく。
レイも慌てて中に入っていく。
中の様子は高級なホテルのようだった。
前方には階段があり左右にはドアが幾つも並んでいる。
前方の階段を上がると、純金で造られているであろう大きな扉が見えてきた。
その扉からは、並ならぬ重圧感が溢れるように湧き出てくる。
おそらくこの部屋が団長の部屋なのだろう。
ベルリアは扉をノックし
「第2揮一個隊団員ベルリアです失礼します。」
そういうとレイの手を引っ張り、中に入った。
「君がレイか。」
声を聞いた瞬間レイは声をあげそうになった。
なんとその人物は女性だったのだ!
髪は金髪で、とても澄んだ青い眼をしていて強い意志を感じる。王とどことなく似ている。
「話は王様から聞いている、なんでも盗賊達を一瞬にして倒したとか。その上ベルリアを助けた。我が王国騎士団に必要な人材だ。早速手続きをするが出身地は?」
と聞かれレイは必死に思い出そうとするが、思い出せない。動揺しているレイのかわりにベルリアが
「レイは記憶喪失なの。出身地がわからないと入団手続きできないけど、どうかお願いします。」
ベルリアは頭を下げた。
だがレイは何故そこまでするんだという表情でベルリアを見ている。
団長は困ったように
「出身地がわからないと入団手続きができないんだ・・・・」
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