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『もしもし?
山ちゃん?
どうした?』
私はいつもと変わらぬ
口調で電話にでた。
『あ…あ…うん…。』
課長のこと…何か
わかったのかも知れない…私はすぐにそう思った…。
『どうしたん?
…課長のこと?
何か…わかったん?』
『帰ってきたん?』
私はせかすように彼に
聞いた…。
『拓(私の名前)…
課長が家…出てから
ずっと…
連絡がとれん…って
言よったやん?』
『うん…
そう…。
もう二ヶ月やろ?
携帯もずっと
電源切れとるし…。
…てか、
見つかったんやろ?
どこにおったん?』
『いや、拓!
ちょっ…
落ち着いて聞いて…』
『ん?』
『課長が…
課長がね…
し…死んだって…』
『はぁ?
ちょっと!
山ちゃん!!
冗談キツイって!
またからかいよろ?
怒るばいマジで?』
『違うって!
俺…、拓がさ…、
連絡とれんって
言うけんさ…
時々…俺…
課長ん家、
見に行ってたんよ…
いつか帰ってくるかも
しんないって思って…』
『そしたらさ…
今日行ったら…
“○○家”って書いた
看板でてて…
んで課長の家の電話に
かけたらさ…
亡くなったって!!』
『え…』
頭が真っ白に
なっていくのを感じた…。
突然すぎて、
私は言葉の意味を
すぐには理解すること
ができなかった…。
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