プロローグ

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事故…!?   私が次に思ったことは それだった…。   課長はエセ走り屋 みたいなところがあった。  私が彼の車に乗る時には 必ずシートベルトを閉め ドア上の手摺りを 掴んでいた。   でないと… マジ怖いぐらい 飛ばすヤツだった…。   都市高を ジェットコースター並の 絶叫スピードで 駆け抜ける…。   車間狭いの お構いなしに 強引に 追い抜き…追い越し…   狭い日本 そんなに急いで どこへ行く?   いやマジで。 愛車シビックを レッドゾーンバリバリで ぶんまわす。   彼の車は変な癖が 付いていて、 セカンドがトップかと思うぐらいの伸びをみせる。   あとの三、四、五速はお飾りみたいなもんだった…。  前からずっっと そんな飛ばさんで いいやんって… いや、マジ飛ばすな! って言っといたのに…。   ついに… やっちまった のだろうか…?   この時の私が、 意外にも冷静だった のは自分自身… まだ信じられないっと いう気持ちが強かったからだと思う…。
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