学校

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――――――――――― 「まぁ…こうなることは予想していたが…」 ここは晴族の中心に建つ大きな城、『満城』の中の王室。 何もない広い部屋にドンと置かれた赤い大きな椅子には王。 その前に姫、鈴華が、今日の噂の話をしていた。 「それだけではすまなそうだなんだ… 鈴華は7つの族以外にもう一つ族があるという話を知っているか??」 もう一つの族…。 「はい…噂くらいなら…」 「実はその闇の族を夜族という…別名闇族と言われているんだが…」 「や…ぞく… やみ…ぞく…??闇、ですか…」 王は小さく頷く。 「その夜族が…動き出したんだ…」 「……え??」 「夜族の正確な目的はわからないが…多分晴族カラこの国を奪うつもりだろう…」 「そんな…」 「夜族がどんな計画を立てているかはわからないが、いま夜族の下部や力の弱い夜族達が集団でうろついてるらしい…」 「!?」 「私はこの城を離れる訳にはいかない… 鈴華、お前に頼みたいんだが…」 「……はい…」 「言いにくいが……簡単なことじゃない。学校なんかに時間を費やせん…。 それに隠しながら仕事をすると言うのは…「わかってます。…そういう事なら…学校は辞めます」 今まで絶対に辞めたくなくて、必死に嘘ついて、隠して…でも……やっぱり姫だから。 あたしは学校を辞めても構わない。 今まで散々我が儘きいてもらってたんだもの。 もう…十分…。 「すまないな……。 来週の式典までは今まで通り過ごしてくれ。式典が終わったら、その時に詳しく話そう…」 不安だけど私は姫だ。 2人のボディーガードがついててくれるし…きっと大丈夫…。 鈴華は凛とした目ではっきりと返事をした。 「はい。」
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