forget you not ~通学路~

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窓から降り注ぐ優しい日差し いつもと同じ朝なのに、なんだか懐かしい気持ちにさせられる いつものように飯を食べ いつものように歯を磨く でも今日はいつもと違って 10分だけ早く出よう。 いつもと同じ道を歩き いつもと変わらず日向ぼっこしている子猫を触る なのに何故だろう いつもよりも切なくて、懐かしい 「こんなビルあったっけ?」 そんな独り言を言っていた。 そりゃ気付くはずがないよね 今まで君しか見てなかったんだから 今日はこんな良い天気なんだ ちょっとくらい…寄り道してもいいよね? ちょっとくらい…遅刻してもいいよね? ちょっとくらい…思い出に浸ってもいいよね?
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