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それからはいくら関心がない高校と言っても苦難の連続だった。
俺だって中学ではそれなりに荒れていたのかもしれないが…ここではそんなもの赤ん坊のイタズラに過ぎない。
サラッと事件風に説明すると
「トイレのトイレットペーパー全焼事件」
「黒板に水鉄砲発射事件」
「先生に水鉄砲発射事件」
「禿げてる先生の授業中に「禿の歌」合唱事件」
「窓ガラス全壊事件」
「人引き事件」
…etc.
小さいことのように聞こえるかもしれないが、その場にいると凄さがわかる。
まぁ、あまり不幸話をしてもつまらないだろうからそろそろやめておこう。
とにかく、そんなこんなで一年生のときはものすごく衝撃的なことが多かった。
けれど、二年に上がるとそんな奴らも減りに減って(100人くらい?)めったな事件も起こらなくなり、学校も平穏になりつつあった。
俺も「よく生きてたな」と思うほど日々を強く生きて、無事二年になることができた。
それでも、行事には積極性がなくて、他人に流されて、でも嫌われないように程々の友達を作って…そんな感じだった。
「これからもこんな感じかな」
そう思っていた。
あいつに会うまでは。
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