0人が本棚に入れています
本棚に追加
「お別れねエディ」
僕は彼女の手を取り一緒に行こうと言おうとしたが、その時の僕の顔を見た彼女は小さく首を振ってありがとうと呟いた。
分かっていたはずだった。僕自身そのことはちゃんと気付いていた。
「せめて、君の名前を教えてくれないか?」
彼女は優しい笑みを浮かべて教えてくれてた。
「私の名前はバイオレット」
ありがとうバイオレット。
僕はゆっくりと光で満ち溢れた世界の奥へと進んだ。そして周りの光全てが体を包み込み目の前には過去の記憶に繋がるヴィジョンが走馬灯のように次々と浮かんできた。
最初のコメントを投稿しよう!