2/21
前へ
/477ページ
次へ
司の声を聞いた時、 昔のことを思い出した。 それは、付き合い始めて一年記念を、司が無神経にも忘れていて、 喧嘩をした、次の日のこと。 あたしのアパートに、司がやって来た。 「昨日は、ごめん」 司は、本当にすまなさそうに言った。 今までにない位、しょんぼりした様子が堪らなく可愛らしくて、 あたしは愛しくなった。
/477ページ

最初のコメントを投稿しよう!

964人が本棚に入れています
本棚に追加