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パーク「ゆくぞピッチ!」
パークがやや前に出て、ピッチが時間差の攻撃を仕掛けるべくやや後ろに回り、リッチに近付く!
パーク「リッチ、覚悟!」
リッチ「いいのかいパークさん。ピッチの野郎、裏切ってるよ」
パーク「何!」
リッチの言葉に、パークは後ろを振り返ってしまった!
初対面のリッチの言葉を信じるというのもおかしな話だが、パークにはそう考える余裕がない!
思えばピッチは自分を利用してリッチを倒そうとしている男。いつ裏切ってもおかしくない!
リッチ「くらいな!」
その一瞬を逃さない!リッチは前進した!
狙うのはパークの後ろのピッチ!パークを攻撃したら、ピッチに隙を突かれるかもしれない。確実に一人減らすならピッチを攻撃するのが上策!
ズガッ!
リッチの突きが前進してくるピッチにヒット!速い突きを、前進しながら避けられるはずがない!
木刀はピッチの腹に突き刺さる
教官「ピッチ・マリオン。不合格」
教官の声に、ピッチは反論できなかった。リッチに腹を突かれ、悶え苦しみ、言葉すら出ない!
マリアンヌのリッチに授けたバトルロイヤル対策その2、こっちが強いとわかれば相手は手を組む。だが、今日会ったばかりの、しかも他人を利用して戦ってくるような奴らにチームワークなどない!言葉で簡単にチームワークを崩せる。
その策に、パークとピッチは見事にハマった!
パーク「なんてことだ。リッチとまともに戦っても厳しい!」
パークは後ろに下がる。勝てずとも、正攻法で戦うのがパークのやり方だが、もはやなりふりかまってられない。デュークとリッチに戦わせることにした。
パークはそのままデュークの後方に逃げた。二人が同士討ちをすることを祈って……
リッチ「おいおい。逃げるのかよ。」
パーク「なんとでも言え!俺は負けられんのだよ!病気の母に見せるんだ!シェンザの制服を着た自分をな!」
リッチ「病気の、母?」
パークは逃げながら、簡単な身の上話をした。病気の母に、一目、制服姿を見せてやりたいという願いを……
そう、なりふりかまってられないパークには、もはや全てを駆使して、心理戦すら使わねばならないのだ!
リッチ「パークさん……あんた、そんなもんまで背負って……」
パーク「俺は負けられないんだ!例えどんな手を使ってでもな!」
デューク「下らん。」
ずっと傍観していたデュークは初めて剣を構える
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