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デューク「まぁいい。どの道二人とも僕に勝てん。僕の手で引頭を渡してやろう」
リッチ「うるせー!」
リッチはデュークに斬りかかる!
リッチのスピードあふれる攻撃が繰り出される
それをデュークは、なんと左手だけで受けきる
パーク「つ、強い。この二人、レベルが違う・・・・・・・・」
リッチの、速さの剣と、デュークの剣技、どちらもパークとは桁が違う!強すぎる!
わかっていた……自分は力不足。そして、無理に名門高校に入るために、背伸びをしてきていたことを……
自分はこの高校に入る器じゃないことを……
パーク「教官」
教官「なんだ?」
パーク「棄権……します……」
教官「そうか。パーク・サン、失格だ」
リッチ「でぇぇ?パークさん!どうして!」
デュークと戦いながら、リッチはおもいっきり動揺した!何故辞める必要があるんだ?
パーク「デューク君の言う通りだよ。俺には力はないし。たとえリッチ君がデューク君を倒し、僕に負けても、こんな半端な強さしかない俺に、合格は無理さ」
デューク「賢明だな。」
リッチ「そんな。パークさん……」
しょんぼりするリッチ、目を閉じて笑うデュークに、パークは笑いかけながら、言う。
パーク「俺に比べると、二人とも強さがあるよ。あとは頑張ってくれよ」
パークはそこまで言うと振り返り、廊下に向かった。
リッチ「ちょっと待て、パークさ……」
デューク「隙あり!」
リッチは追い掛けようとした時にデュークの剣が向かってきた!リッチはその剣をぎりぎり避ける!
リッチ「お前!こんな時に攻撃してくんな!」
デューク「こんなときだからしたんだがな。隙らけだったのでな。」
リッチ「てめぇ!」
バキ!バキ!
木刀と木刀がぶつかりあう音が聞こえる。
パークはその音を聞きながら、廊下に出た。
教官「いいのか、パーク君。さっき、リッチ君が背中を向けた時にリッチ君を後ろから攻撃していれば、君は合格だったのに……」
パーク「それができないから、俺は無理なんですよ……」
教官「……そうか」
パークは教室から出て、扉を閉める。
パーク「リッチ君、君は優しすぎだよ。でもデューク君。君も優しかった……刑事になる手はまだあるんだから、他の手を考えるよ」
パークは知っていた。デュークがリッチに不意打ちしたのは、リッチにパークの泣き顔を見せないためだということを……
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