入試奮闘編3 合格?不合格?

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だが、デュークの足はリッチに届かなかった!それもそうだ。リッチは一度もブレーキをせず、トップスピードのまま、デュークの前を通過してジニーの前に橋っていたのだ!   デューク「僕の前を通過して……狙いは、最初からジニーさんか!」 ミア「とーりゃ!」   パァーン!   ジニーが狙われたという事実で、リッチに気をとられていたデュークの風船が、その隙を突いたミアによって破壊された!   デューク「くっ、ジニーさんを狙うと同時に、僕の風船を……」 ミア「デュークはん、堪忍や~」   ミアはそのままデュークにしがみつく!   デューク「邪魔だ!ミア!」 ミア「当然や!邪魔せなかてまへんがな!」   リッチはその隙にジニーを攻めた!   リッチ「ミアのしがみつきはすごく強いからな。デュークでもしばらく動けないだろうな」   さっき作戦タイムでミアがリッチに抱きついていたのは、ミアが「抱きつくなら得意」とか言うから、どれくらい得意か試したのだった   ここまでの流れは、二次試験開始からわずか五秒!よっぽど最初からジニーが魔法を詠唱してないと、魔法は間に合わない   リッチらのたてた作戦は、開始直後にデュークを翻弄し、仕留める!そしてそのままジニーを倒しにかかるという作戦! 風船がついているのはミアとジニー。ミアはデュークを得意のしがみつきで時間を稼ぎ、万が一ふりほどかれても逃げ回り、最低でも1分は時間を稼ぐ! それだけあれば十分、剣士のリッチが、いくら天才とはいえ魔術士のジニーの風船を割れば、普通に考えれば勝てる! 相方が生きているなら、風船が割れても退場にならないということを利用した、リッチとミアの必勝の作戦!   リッチ「ジニー、覚悟!」   リッチはジニーに向かい、すごいスピードで、二回のフェイントをかけて高速突き! リッチのスピードでこの動きをされれば、フェイントにひっかかるか、フェイントすら対応出来ずにやられるのがオチ。ここまで見事な攻撃を避けられる人間は、剣術科受験生ですらそうはいない!   確実に入ったと思われる突き!   だが!     スカッ!     ジニーはそれを、頭をスイングさせるだけで避けてしまった!   リッチ「え?」   必殺の一撃と思ったリッチの高速突きを、あっさりかわされ、リッチもちょっと驚く   リッチ「ジニー、まさか……」 ジニー「リッチ、まだまだおいで。一緒に遊ぼ」
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