入試奮闘編3 合格?不合格?

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教官「……信じられん……あの身のこなし、あれが、ジニー・アーキスか……」   リッチがジニーに対して木刀を振る!振る!振る!   だが、その木刀を、ジニーは必要最低限の動きで避ける!避ける!避ける!   当たらない!リッチの攻撃が、ジニーに当たらない!   確かにジニーは昔から、何をやらせてもなんでも出来た。 一年前、ちょっとだけリッチの剣の稽古に付き合った時も、初めて木刀を持ったにも関わらず、リッチの攻撃を、紙一重ながら確実にかわし、たった一撃でリッチを倒した。 何をやらせても超天才なジニーだが、リッチは一年間、マリアンヌとの特訓で、剣術もかなりのびた! あのときのジニーはリッチの攻撃を紙一重でかわした。ならば、今のリッチの攻撃なら、ジニーでもかわせないと思っていた……   だが……   リッチ「な、なんで当たらないんだよ!」 ジニー「リッチの攻撃する場所、わかるもん」 リッチ「おいら、ジニーの動き、わかんないぜ?」 ジニー「それはリッチがバカだから」 リッチ「くっ、またバカにされたぁぁ!」 ミア「リッチはん!ちょ、シャレになっとらんって!」   ミアが時間を稼ぎ、リッチがきめる。それがリッチとミアの作戦   だが、そのリッチが決めることができない。当然ミアがデュークをいつまでも押さえていることも出来ない!   デューク「ふん!」   パァーン!   リッチが勝負を決めることが出来ていないまま、デュークがミアをふりほどき、逃げさせる隙すら与えずにミアの風船を割った!   教官「これが、ジニー・アーキス……あ、し、試合終了!勝者はデューク&ジニー組!」   デュークがミアの風船を割ったこと以上に、ジニーの動きに驚き、教官の言葉が一瞬出遅れた。   リッチ「ハァ、ハァ……最後まで、全く当たらなかったか……」 ジニー「リッチ、楽しかったよ」   ジニーの笑顔がリッチに向けられる。リッチも笑顔で返した。   別にリッチは悔しくない。この世で一番強いと思っているジニーになら、どんなに大敗しても悔しくない。   こうして、リッチ、ジニー、ミア、デュークの二次試験は終わった…………     と、誰もが思っていた
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