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リッチ「暇だぁ!」
試験を一番最初に受けたらひたすら暇。他の受験生が終わるのを待たねばならない。リッチは今日だけで二度目の経験になる。
受験生の数は一次試験の四分の一に減っている。一時間くらいで二次試験は終わるだろう。リッチも購買で待っていた
リッチ「まぁ、ジニーはともかく、デュークは倒したし、かなり善戦したんだから、合格はしたとは思うけどな」
リッチ自身、手応えはあった。あの作戦はなかなか機転のきいたいい作戦だと思う。受かる自信はそれなりにある。
リッチ「そういやジニーは何してるかな?」
ジニーも二次試験は最初に受けたから暇してるはずだ。ジニーと喋ってれば時間もすぐにすぎる。リッチはジニーを探した
ジニー「覚悟ならとっくについてます。もう、10年も前からです」
リッチ「おっと、ジニーの声!」
少し廊下を歩くと、曲がり角からジニーの声がした。リッチはその場所へ向かう。
デューク「では何故貴女はこの高校を受験する必要があるのですか?あなたには必要ない、いや意味がないことですよ。ジニーさん」
ジニー「必要ないことをするのはいけないことかしら?」
リッチ「デューク?」
角の向こうで、ジニーはデュークと話をしていた。リッチはなんとなく隠れてしまう
デューク「僕にはあなたが理解できない」
ジニー「理解する必要はないですよ」
デューク「正直に話そう。僕は、あなたと僕の関係をきいた時にはは嫌と思った、あなたが、いや、アーキス家が僕を拘束していくと考えると、嫌だった」
ジニー「私も、あなたを拘束する私の家が嫌。今でも。でも仕方がないの。やらなければならないことが、私にはあるから」
デューク「何故、あなたはそんなに強い?」
ジニー「望まれて、この世界に産まれてきたから」
デューク「よかったよ。あなたがそんな人間で。あなたがそうなら、僕は運命を受け入れられる」
ジニー「私もあなたがいい人でよかった」
何を話してるのかがリッチには全くわからない。ただ、デュークとジニー、二人の間には何かがある。リッチの直感がそう言う
デューク「だが、まだ君の意見は完全に理解した訳ではない。なぜこの高校を受験したのか。君の実力なら受かるだろう。そこで見せてもらう」
ジニー「私はあなたをあまり見ないわ。今はね」
デューク「……賢明だな」
デュークはそうジニーに話して、どこかに行った
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