入試奮闘編3 合格?不合格?

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シャルロット「なかなかやるな、ぼーや」 ジニー「気高き闇の皇帝。黒き闇より現れ、全てを焼き尽す力、我に与えよ」   少し離れた位置で、ジニーが魔法の詠唱を始める!   教官「あれは?大魔法シャドウフレア?まさか中学生があれを使えるというのか?」   凄まじい魔力がジニーに集まる。大魔法シャドウフレア。ジニー最強の魔法で、双掌から魔力を放出する、いわゆるビームのような魔法 その威力はゴーレムさえも貫くと言われるが、ジニーとはいえ詠唱にはかなり時間がかかる   デューク「やはりジニーも気付いている。このテストは再テストではないことを。これは、リッチ&ジニーの実力を試しているための試験!シャルロットはリッチを倒したりはしないから、大魔法を準備する時間がある」 シャルロット「大魔法シャドウフレアか。あれは直撃したらやばいな。仕方がない。シャドウフレアが完成する前にやることやるか!」   シャルロットはさらにリッチに力いっぱい木刀を押し付ける。   リッチ「う、ぅぅ、ぅぁぁ」 シャルロット「ハン!なかなかやるぼーやだ。だけどな、俺も負ける訳にはいかないんだよ!」 リッチ「おいらだって……やらなきゃならない……ことがあるんだ!」   リッチも気合いとパワーで、それに競り合う   シャルロット「ぼーや、あんた、一次試験でパークに負ける気だっただろ!覚悟もなしに剣を振るなら、早いとこ剣士なんかやめちまえ!剣士はぼーやには不向きだ!」 リッチ「おいらも……考えたよ……自分の夢なんかより……生活がかかっているパークさんが……勝つ方がいいんじゃないかってな……だけど今は違う!」   リッチのパワーが少しずつあがっている   シャルロット「想いが力をあげたとでも言いたいのか?でも、それくらいじゃ俺の剣は返せないぜ!」   シャルロットはさらに剣を叩き付ける。   リッチ「負けねぇ!」   リッチも全力で押し返す!   デューク「僕は、自分の言葉には責任は持つ。信念は誰もが持っていて、信念が強い方が勝つわけではない。強い方が勝つ。強さと信念は別物だ。そう、信じている……何故リッチのパワーがあがっている!なんなんだ?何が奴をそこまで強くする?」   リッチのパワーは少しずつだが確実に増している シャルロット「このぼーや、いいね。全教科合格点だよ」   その時、目を閉じたまま魔法を詠唱していたジニーの目が開いた
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