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「見ていたな」
ハスキーな音が響く。
「来い。」
その声に逆らえなかった。
身体と心が引き裂かれる。
何故?
「見たよな。」
力無く首を振る。
男は不気味な笑みを浮かべると太地の唇を舐める。
舐められた唇から熱が広がる。
「…ウン…ン…」
男は満足そうに笑うと
「口止め料だ。」
呆然とする太地を残し繁華街にと消えた。
後から知る、その男が宇藤 龍一(ウドウ リュウイチ)だと
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