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「…いち…太地…」
「あっ…」
「あっじゃない、どうしたんだ?」
「何か急用か?」
「違うだろ。さっきから呼んでるのに、どうしたんだ?」
颯太を見上げた。
「ああ、プレゼンが終って気が抜けたのかな。」
熱が太地を捉えて思考が散乱する。
「まだ、クライアントとの詰めがあるんだから、しっかりしろよ。」
颯太が太地の肩に手を掛ける。
ドキリとしたが、何故か後めたさが太地を支配する。
何故?
確かめなければ
覚悟を決めると再びあの時の場所に向う決心をする。
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