始動

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始動

いつもの冷たい感覚で俺は目を覚ました。 冷たく、狭い水槽に入れられた俺は外の世界を知らない。 そして、俺や俺の仲間逹は外の世界の奴等を許さない。 俺達は外の世界の奴等を憎んでる。 「現在の完成度は?」 そんな声が聞こえたがどうでも良かった。 「ほぼ100%です」 それがどうした。 「大分かかったがようやく完成か」 黙れ。 「教授、No.67達が興奮状態です」 来たか。 「直ちに警備隊を回せ」 無駄だ。 「教授!No.78、53、58が興奮状態に他の奴等も次々と!」 勝った。 「そんな馬鹿な!奴等が一度にこんな状態になるなんぞ……まさか」 気付いたか。 「お前か…プロトⅠ」 そうだ、コレは俺達を造ってきたお前達に対する報復だ。 「教授!Ⅴナンバーが!」 「プロトⅠ貴様!!」 俺達の勝ちだ。 そして、さよなら。 我が父よ。 そして俺達は自由を手にした。
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