134人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
始動
いつもの冷たい感覚で俺は目を覚ました。
冷たく、狭い水槽に入れられた俺は外の世界を知らない。
そして、俺や俺の仲間逹は外の世界の奴等を許さない。
俺達は外の世界の奴等を憎んでる。
「現在の完成度は?」
そんな声が聞こえたがどうでも良かった。
「ほぼ100%です」
それがどうした。
「大分かかったがようやく完成か」
黙れ。
「教授、No.67達が興奮状態です」
来たか。
「直ちに警備隊を回せ」
無駄だ。
「教授!No.78、53、58が興奮状態に他の奴等も次々と!」
勝った。
「そんな馬鹿な!奴等が一度にこんな状態になるなんぞ……まさか」
気付いたか。
「お前か…プロトⅠ」
そうだ、コレは俺達を造ってきたお前達に対する報復だ。
「教授!Ⅴナンバーが!」
「プロトⅠ貴様!!」
俺達の勝ちだ。
そして、さよなら。
我が父よ。
そして俺達は自由を手にした。
最初のコメントを投稿しよう!