プロローグ

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プロローグ

それは昔、昔、世界がまだ平らかで、人々が魔法を知らなかったころ[マナの樹]や[マナの女神]、そして[聖剣]が、この世にまだ存在さなかったころ。のちにファ・ディ―ルと呼ばれるその世界には5つの大陸があり、それぞれの大陸には、砂の国ジャド、水の国トップル、緑の国ウェンデル、そして氷の国ロリマ―という、5つの国がありましたそして、その大陸に囲まれた海のまんなかに、[イル―ジャ]という名前の、美しい小さな島が浮かんでいました。イル―ジャ島には、世界のはじまりからあるという、大きな大きな1本の樹が立っていました、人々は精霊たちを通じて世界声を聞き、イル―ジャの母なる大樹とともに暮らしていたのです。しかし、いつからか大樹は石の眠りにつき、人々も精霊の声を聞くことができなくなってしまいました。それは千年前の魔女の呪いなのだと人々は考えました。[いつか、大樹がふたたび目覚め、精霊たち一緒に暮らせるようになる日がくるだろか?] 人と世界と精霊をつなぐきっかけとなった物語 少年が聖剣を手にし、少女がマナの女神となるまでの絶望と希望の物語は、そんな時代に幕を開けます。
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