青春の始まり。

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 窓の外からは、青々とした木々が見える。空は凛としていて、太陽がさんさんと辺りを照らしていた。  僕は今日から高校1年生になる。僕は決して頭の良い人間じゃなかったが、市内の進学校へ進んだ。 『行ってきます。』 そう言って家をでると、マンホール近くで男が踊っている。 『あっ、辰夫!!オハヨー!』 踊っていたのはとなりの家に住んでいる海苔雄だった。 海苔雄とは、小学校からの付き合いになる。海苔雄は、明るい性格で、成績優秀、スポーツ万能、オーラの泉が大好きなわけでもない少年だった。 『今日は入学式だぜ!なんか印象に残るようなことをやってやろうじゃん!?』 海苔雄は、いつものように笑いながらそう言ってきた。 『印象に残る事ってなんだよ?』 僕は聞いた。
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