空と海と大地と山と湖と色々

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 僕は卒伯になった。これからは王国の外に出れるようになったぞ。これから冒険が始まるかもしれない。 『勇者殿!勇者殿!』 誰かが叫んでいる。僕はこの街を散策しようと思った。 『勇者殿!勇者殿!』 黙れ、僕は卒伯だ。 『ゆうしゃどのぉ~。』 オッさんが僕の顔を覗き込んでいた。 『なんで返事してくんないんッスか?私は必死で叫んでいたのに…。』 オッさんは僕にひっつきながら言った。 『すまない。まさか僕に言ってるのだとは思わなかった。』 僕はとりあえず答えた。 『総合格闘技って結構醜いッスよねぇ。』 なぜかオッさんは世間話から入った。 『あぁ、そうだな。』 僕も共感した。 『私の王国の姫が何者かによって超美人にされたのです。一緒にビリーズブートキャンプしませんか?』 もう何を言っているかよくわからなかった。 『……?』 とりあえずラリった顔をした。 『勇者殿、我が王国をお助け下され!』 オッさんは泣きそうな顔で僕にすがりついた。 その時、なんかいかにも戦士ってカンジのマッチョが通りすがり、 『おぉ、同性愛者は初めて見た!キショい~。』 とかぬかして帰っていった。
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