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君のいない朝 目が覚め、いつもの癖で隣に手を伸ばす 空を切ったその手を見て、君がいない事を思い出す 「終わりの始まり」はよく覚えていない 「終わりの終わり」は今でも脳裏に焼き付いている そして、君がいなくなった 揃いのグラス 揃いの箸 揃いの歯ブラシ 揃いの物ばかりのこの部屋で、ただ自分だけが独りきり 君のいない朝 残ったのは、虚しさと後悔だけ
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