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プロローグ
『羽』それは、『ヨミ』と呼ばれる魔物を倒すことができる唯一の存在。
二百年前、人は突如出現したヨミに為す術が無かった。
新兵器である銃さえもヨミの前では玩具同然だった。
家族を殺され、友をほふられ、人は静かに滅びを悟る。
しかしある日、聖地オヴェルスから神獣と呼ばれる四体の古代生物が発見された。
一人の人間は、その古代生物の細胞を埋め込むことにより人知を越える力を手にした……ある代償と引き替えに。
やがて神獣の細胞を埋め込んだ人間による独立討伐隊が結成され、その隊の人間は自分達のことを『羽』と名乗るようになった。
そして『羽』から成るその独立討伐隊は、始まりの地とも呼ばれる聖なる地から名を取り、こう呼ばれるようになった。
『オヴェルスの翼』と。
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