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私は徹の胸ぐらを両手で掴み、ガクガクと激しく揺らした。
「てんめぇはさっきから一々うるさいんだよォォオ!!!人が黙って聞いてりゃあ言いたい放題やりたい放題!!イライラすんじゃァァァ!!!」
「お やっと喋った。いやー、シーンとした空気は花梨が嫌だろうと思って、俺は場の空気を和ませるためにだなぁ」
「和ませるどころか、私の怒りのパラメーターをグングン上げていってんだよクソがァァ!!!」
「良かったじゃねーか。そのおかげで花梨のスカスカの脳みそにも、"怒り"という言葉をインプットできたじゃねーか」
「だ~れがスカスカじゃ!!怒り何て単語、今必要無いでしょーがっ!!何お前!?私の事イジメてそんなに楽しいかァァ」
「うん。楽しい(笑)」
「(笑)じゃねーんだよっこのサディストが!お前アレか?私の事好きなのか?好きな子をイジメて気をひきたい年頃なのか!?だったらそれは逆効果だ!!」
「あーうん。じゃあ好きなんじゃね?俺花梨の事好きなんだーそうなんだー」
「棒読みじゃねーかァァ!!何だその哀れんだ目は!!ちょっと恥ずかしいだろーが!」
こんな感じで、20分は争っている。(ていうか、一方的に徹に言葉という暴力をされていた)
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