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車は細い道を奥へ奥へと進んでいく。両脇はもう雪の壁である。
果たしてこんな所にホテルがあるのか??
疑わしく思っていると目の前に【←ウェスミンスターホテル白馬】と少し大きめのきれいな水色の看板が見えた。
その看板を過ぎて、すぐにホテルが見えた。
ホテルは都会の大きいホテルと違って、それほど大きくない山小屋風のホテルだった。
建物は丸太を組み合わせてあり玄関は広めで階段が4段ほどついている。
時間は少し早めの到着だったが、所長と私は早速、車を駐車場に止め、玄関へ歩きだした。耳が痛くなるほど寒さが身にしみる。
慌てて木目の少し重いドアを開けると中は明るい木の色で、ロビーには暖炉があってほのかに暖かい空気に包まれた。
木で出来たフロントには今は誰もいなかった。
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