住み込みバイト

3/7
前へ
/61ページ
次へ
すぐにあさってはやって来た。 所長はわざわざ私の自宅まで迎えにきてくれた。 荷物を入れたスーツケースをつんで、所長と出発した。 所長は首からかけたネクタイをしめながら運転する。 「白馬ってどんなとこなんですか?」 「さぁ…雪多いんじゃない?」 …そんなことぐらい私も知っている。 白馬といえばスキー旅行のパンフレットに載っている。 たくさんのホテルやペンションがあり、とても広い地区なのかな…と思った。 今日は昼の1時にホテルの支配人と会うことになっているらしい。 途中のサービスエリアでおにぎりとハム卵のサンドイッチを買って車の中で食べた。 「桜井悪いね…急で。 事務所は俺と谷口でなんとか頑張るから、桜井も頑張ってな。」 運転しながら所長が言った。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加