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さて、そんなこんなで花を摘み終わった黒頭巾ちゃんは、ルンルン気分で森の中を歩いていました。
すると、突然森の中からオオカミが現れ、黒頭巾ちゃんに言いました。
「黒頭巾ちゃん。そんなに上機嫌でどこ行くの?」
黒頭巾ちゃんは、楽しそうに答えます。
「大好きなお婆ちゃんにお花をたくさん持って帰ってあげるの。ほら。」
オオカミが差し出されたかごの中を見ると、中には色とりどりの綺麗な花がたくさん入っていました。
「うわぁ、綺麗だね。」
何も知らないオオカミは素直に感動し、黒頭巾ちゃんの頭を撫でてあげます。
「よしよし、偉いね。」
優しいオオカミは黒頭巾ちゃんが黒い笑みを浮かべているのに気付いていません。
気付いて、オオカミさん!
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