『星の降る日』

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    2011年。 世界の至る所で、様々な自然災害が発生した。 地震、洪水、豪雨、台風を始めとして、凡そ考えられる全ての事象が。 しかし、人類は生き残った。 世界は復興への道を辿る事になる―― 最中、ひとりが気付いた。 『今まで自分に こんな能力は無かった』 世界を滅ぼさんとした 『大災害』 それは、生き残った人類に 『新たな能力』を与えた。 ある者には『風を操る』能力を ある者には『固体を液体に変える』能力を ある者には『投げた物の軌道を操る』能力を―― 千差万別。 同じ能力はひとつとしてない。 能力を授けられなかった者もいたが、彼らは彼らで復興に力を貸した。 能力が発現してからというもの、復興は一気に進んだ。 しかし、その一方で治安は悪化していった。 2039年。 復興の進んだ日本では、治安の悪化が問題になっていた。 その問題を解消すべく結成されたのが 『治安維持組織キャット』 警察、自衛隊と並び国家権力を持たされ、主に能力者に因る犯罪を取り締まる役目を持った。 能力者の中でも特異な 『星能力者』 四人を擁し、キャットは目覚ましい成果を上げ、治安は年を追う毎によくなっていった。 しかし、治める者がいれば反発する者も居た。 2045年夏。 『反政府組織ドッグ』 星能力者の宇津井を筆頭として、彼らはキャットに反旗を翻した。 その反乱が暴動となる前に、キャットはこれを鎮圧した。 しかし。 大きい組織同士の衝突。それは、勝利を収めた側であるキャットにも、多大な被害を与えた。 2046年秋。 それから一年が過ぎ、キャットは元通りの活動をしていた。 『ドッグ掃討戦』 そこで功績を挙げた、当時新人であった星能力者。 春日 優。 彼の、 キャットに於いての任務。 それが、 この物語の始まりであり、 続きである。  
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