それぞれの想い

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『進路希望かぁ・・・。アイツはどこ行くんかなぁ・・・?』 優人はそう言って美里の方をチラッと見た。 美里は進路希望の紙をじ~っと眺めてボーっとしていた。 (優人どこに行くのかなぁ・・・?) チャイムが鳴り紙を回収し始めた。 「まだ進路決めてないやつは今日中に決めろよ?」 と担任はみんなに言った。 休み時間。 「優人?お前どこの学校行くんだよ?」 大地が話しかけてきた。 『まだ決まってねー・・・』 優人は欠伸をしながら言った。 「今日中って言ってたぞ?間に合うのか?俺が綾に言って谷本がどの学校行くのか聞いてもらうか?」 大地はすべてを知ってるよーに言った。 『あぁ。頼むわ』 優人は笑顔で言った。 「まぁ俺に任せろよ?」 『おう!!』 優人は進路希望の紙を机の中にしまった。 「なぁ?綾?谷本の行たい学校聞き出してくんないかなぁ?」 大地はさっそく綾に聞いた。 「うん、いいよ」 綾はそう言うと美里の方に駆け寄った。 全く二人の行動は早い。 頼れる友達だ。
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