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「さぁ何でだろうな?」
(おめぇのためだ許してくれ)
大地と綾は優人と美里が両想いなのを知っていた。
(ホントの幸せは他人からもらうんじゃなくて自分でつかまないといけないからな。俺が言ってお前らをくっつけさせんのは簡単だけどよ?それじゃあホントの幸せになれねー気がするんだ……。好きならちゃんと自分たちで伝えねーと俺らみたいにな)
考えて悩む優人を見つめて大地は心の中で思った。
親友としての思いやりだ。
幸せになってもらいたいのだろう。
『・・・・はぁ~』
『つーか、考えても何も出て来ねー』
優人は頭をかきむしって言った。
「・・・ッたく!!」
煮え切らない優人の態度を見て大地が言った。
(少しその気にさせるか)
「ただの幼なじみならそんなことしねーんじゃねーの?」
大地はわざと軽めに言った。
『だよな・・・?』
優人は少し頬を赤らめた。
(美里が俺のことどー想ってるか聞きたいな……)
「俺が思うに優人と谷本はお似合いだと思うよ?」
大地は笑顔で言った。
『俺、頑張ってみるよ!!この一年間で必ず美里に俺の想いを伝える』
優人は意気込んだ。
(・・・ッたく世話のかかるやつだぜ)
大地は意気込んだ優人に笑顔で優しく微笑んだ。
(頑張れよ?優人。おめぇはそのまま突っ走っればいいんだからよ。必ず幸せになれよ?ッんでまたいつもみてーに笑顔でいろよ?二人が結ばれるのを願っといてやっからよォ・・・)
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