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優人たちが歩くこと数分。
みんなが通る廊下から離れあまり人の来ない校舎へと二人は移動した。
優人は足を止めその場に座り込んで聞いた。
美里も優人のあとを追うようにその場に腰を下ろした。
『ここなら話しやすいだろ?』
優人は笑顔で言った。
「……うん」
『で?美里の好きな人、誰何よ?』
優人は聞いた。
「てか、自分だけ聞いてズルいよ……」
美里は何か意味あり気に呟いた。
『……………』
「……………」
『わかったよォ!!俺も美里に好きな人教えりゃいいんだろ?』
優人は美里とは言える状況では無かったがこう言うしか無かったので勢いで言った。
(美里の好きな人が誰であろーとやっぱ、自分の気持ち正直に伝えないとな?)
優人は心の中でそう思った。
『俺も教えるから美里も言えよ?』
「……うん」
(やっぱり、優人にも好きな人いたんだぁ………)
美里は自分の想いを伝えていいのか迷った。
が、
(優人に好きな人がいてもいい。それでもこの気持ちはちゃんと伝えたい!!)
やはりこの考えはどーしても変わらなかった。
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