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「あ~あまた負けた!!…はぁ…」
盛大に愚痴りながら大きなため息を付き、杉村祐二は道に落ちていた缶を蹴飛ばした。
「くそっ!もう1500円使っちまった!!全く金のねーときに限って負ける!!あーもー帰ろ!」
彼はゲーセンの格ゲーで相当負けたらしい。かなり気が立っていた。
「痛っ…」
近くにいた同い年くらいの少女が声を上げた。蹴飛ばした缶が当たったらしい。「なんだよ?」
祐二は気が立っていた為、こちらを見て来た少女を睨んだ。髪の毛の長い中々…いやかなり可愛い少女だった
「……」
少女はビクっとして走って逃げてしまった。
「なんだってんだ?ったく…あ!俺が蹴飛ばした缶が当たっちゃった…のか?」
祐二はちぇっと舌打ちした。可愛い女の子に弱いというか女の子に免疫がないのだ。
「今度見かけたら謝らなきゃな…悪いのは俺だし。…あーもう!むしゃくしゃするし家帰ってネトゲーでもしよ!」
俺は家へと向かった。
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