始まり

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初めて出会った時のやり取りがウソだったかのように、二人は仲良くなっていた。 そして、体育祭当日。 結城は理加のそばから離れようとしなかった。 まるで、飼い犬が飼主の元を離れないかのように。 この頃、二人は選択授業で英語をとっており、二人の席は結城が前理加が後ろという席順で授業が始まる前からずっと話をしていた。 「そこの二人!  静かにしなさい!!」 そう何度も英語の担当教員に叱られていた。 「笑”」 二人は顔を合わせ笑いあった。 そして、6月の半 二人はメールアドレスを交換した。 結城はその時携帯を持っていたが、理加はパソコンだった。 その為、しょっちゅうメールのやり取りが出来る訳ではなかったが、結城は理加とのメールが楽しみだった。 結城はしばらくして、その時期流行っていた曲を理加のメールの着信音にした。 その着信音は 平井堅の瞳を閉じて 世界の中心で愛を叫ぶのテーマ曲だ。 二人は学校でも家でも色々な事を話すようになった。
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