始まり

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中体練当日。 結城は理加に試合の事を告げずに試合に向かった。 《県大会まで進んで理加をビックリさしちゃろ》 そんな事を考えながら、結城は試合に望んだ。 地区大会を通過し、午後に市大会がある為結城達は2階の応援席に上がり昼食をとっていた。 「絶対勝とうね!!」 みな、口々にそう言って、団結を図った。 昼食をすませ、もうすぐ市大会が始まる頃、結城達は1階に降りた。 結城達はシードの為、他の中学と違い試合が1回少なかった。 そして、対戦相手になるだろうチームの試合を見に行った。 丁度、試合が始まる頃に間に合い結城達メンバーはその試合を見た。 その試合の勝者は圧倒的な勝利を納めていた。 殆どが秒殺。 結城以外のメンバーは唖然としていた。 誰もが、自分達の負けを想像してしまった。 結城以外は。
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