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 私が地上に出てから、数日が経った。  未だ、私が白い理由は分からなかった。  だが、一つだけ分かった事がある。  この数日間で、私は長い距離を飛んだ。しかし、白い蝉は一匹も居なかった。  皆、私を仲間として見てくれたが、私と同じ蝉は一匹も居なかったのだ。  私は疑問に思った。  何故、白は一匹しか居ないのかと。  そして、私は思った。  私は、特別な蝉ではないのかと。  私は、他の者達とは、色も違えば声も違う。故に、子を残す事も出来ないだろう。  ならば、一代限りの白い蝉は、一体何をすれば良いのだろうか。  私が何故白いのかという疑問は、何時しか、私は何をすれば良いのだろうかという疑問に、変わっていた。
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