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その頃、生徒会室では――
アキラ「えぇー? 園田 麗子帰ったのかよ。なんで俺が来るまで引き止めてくんないわけ? 会いたかったなー」
残念そうに書記の亮はボヤいていた。
コウ「ま、もう少ししたら嫌でも毎日顔合わすようになるぜ」
そう言いながら窓際の方を見て微笑む。
亮は窓際に近付き、帰って行く麗子達を見付けると、「そうだな」と笑みを浮かべた。
ふわん。
甘い匂いが生徒会室中に広がり、奥の部屋から衛土がひょっこり顔を出す。
エイト「…帰ったの?」
コウ「あぁ、せっかくのシフォンケーキが台無しだな」
エイト「…別に……」
衛土は再び奥の部屋に入り、しばらくして出来立てのシフォンケーキを持って来た。
アキラ「ハチのシフォンケーキ、マジ久々じゃん! 食って良い?」
エイト「…ダメ」
そう言いながらも衛土は切り分け、それぞれお皿に盛った。
アキラ「食って良いんじゃん!」
亮は笑うと、お皿を取って食べ始める。
アキラ「マジうめぇ!」
美弥達がいた時、後ろを向いて何かしていたのは、実はシフォンケーキを作っていたのだ。
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