第1章

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   やっと俺たちは、歩き出す。  鬱陶しい人ゴミを掻き分けながら。  「だってなあ、シャワ-がな、   壊れてん…今日に限ってな、   シャワ-が壊れてん…っ」  まだぶつぶつ言ってやがる。笑  「文句あんのけ?」  「ないですないですっ!」  首ブンブン振って…こいつ…  ほんまに男やろか?笑  毎回同じ台詞を交わしながら  俺たちは夜の街へ踏み入れる。  夜を知らない、この街へ。  
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