四人の若者【第1章】

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泣き続ける【天馬】を見て、白馬は急に立ち上がった。 そして【天馬】に背中を向け歩き始めた。 【天馬】は振り返り白馬に呼び掛ける。 《お~い…どこ行くの?》 白馬は歩みを止めず、耳を後ろに傾けるだけで振り返らない。 《一人にしないで😢》 【天馬】は泣きながら叫んだ。 しかし白馬は止まらない。 白馬がどんどん離れていく。 【天馬】は何も言えず、遠くなっていく白馬の後ろ姿を見ていた。 【天馬】は孤独に耐え切れず大きな声で叫んだ。 《一緒に助けを待とうよ‼》 すると、白馬の様子が変わった。 歩みを止め、【天馬】の方を見て… 《ついてこい‼》 と一声 ‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 【天馬】には確かにそう聞こえた。 しかし馬が喋れるわけがない。 《助かりたい気持ちが大きすぎて、そう聞こえたに違いない》 【天馬】はそう思った。 …………しばらく考える………… 《確かに聞こえた‼》 【天馬】は涙を腕で拭い、白馬の元へ走った。 【天馬】が走ってくるのを見て、白馬はまた前を向き歩き始めた。 白馬は【天馬】が追い付くまで、時折後ろを振り返り歩き続けた。 しばらく歩いてると【天馬】が追い付いた。 そして【天馬】は『さっきの事』を確かめるように白馬に話しかけた。 《君…さっき言葉話さなかった?》 白馬は見向きもせず歩き続ける。 《気のせいかな?》 白馬は 《ブルルッ》 と一声。 《今のは返事のつもり?😃》 【天馬】は笑いながら聞いた。 すると、また 《ブルルッ》 明らかに返事をしている。 【天馬】はそう思った。 しばらく【天馬】と白馬の不思議な会話?は続いてゆく…
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