四人の若者【第1章】

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【天馬】と白馬は会話になっているのか、いないのかよくわからない会話をしながら30分ほど歩いた。 すると分かれ道にたどり着いた。 【天馬】は白馬との会話?で自分が道に迷っていることを、すっかり忘れていた。 そして分かれ道だと気遣かっず、右に行ってしまった。 すると【天馬】の背後からまたあの時と同じ声がした。 《勝手に進むな‼》 《そっちじゃない‼》 【天馬】はその声に驚き、振り返った。 そこには分かれ道で止まっている白馬しかいない。 【天馬】はすぐさま白馬に駆け寄り話しかける。 《やっぱり君、言葉話せるよね?》 しかし白馬は何も答えず左へ向かって歩き出す。 【天馬】は首を傾げ白馬の後を追った。 そしてまたおかしな会話が始まる。 【天馬】が聞く。 《さっき喋ったの君でしょ?》 しかし白馬は答えない。 《怪我…大丈夫?》 《ブルルッ‼》 白馬は答えた。 どうやら白馬は喋れる事についての話にだけ答えないようだ。 それに気付いた【天馬】は、白馬を試すことにした。 しばらく歩いた時、【天馬】がいきなり 《足が痛い‼》 と叫んだ。 驚きながらも立ち止まり、【天馬】を気遣う白馬。 しかし【天馬】は足を痛がり動かない。 白馬は仕方なく言った。 《背中に乗れ‼》 その瞬間【天馬】は顔を上げ、ニヤリッ😃として言った…
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