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………ゴツンッ……ゴツンッ……
鈍い音が牧場に響く渡る。
【天馬】は父からたっぷり説教された。
…ゴツンッ…ゴツンッ…ゴツンッ
五発のゲンコツと一時間にも及ぶ説教が一段落したとき、【天馬】はここまで連れて来てくれた白馬にお礼を言おうと振り返った。
しかし、そこに白馬の姿はなかった。
《あれ?いなくなっちゃった😢》
【天馬】は父に聞いてみた。
《父さん、俺が帰って来た時、一緒にいた白馬はどこにいった?》
ゴツンッ‼
父はゲンコツをして言う。
《白馬?お前まだ寝ぼけてるのか?》
【天馬】には訳がわからなかった。
《森から俺と一緒に出て来た馬いただろ⁉》
父に詰め寄る【天馬】。
《お前何言ってるんだ?お前は森から一人で出て来たんだそ。》
《馬なんていない。》
《そもそもこの森に白馬なんて…いるはず…ない》
父は振り上げた拳を閉まって小さく否定した。
しかし【天馬】は食い下がる。
今日あった一部始終を話た。
それを聞いた父は何も言わず家に歩いて行った。
【天馬】は困惑した。
いくつもの疑問が残ったからである。
『森にはあるはずのない小川』
『森で出会った謎の白馬』
『白馬に言われた能力』
『白馬に能力の話をした人』
『父には白馬が見てなかった事』
『一部始終を話した後の父の態度』
『そして白馬の名前』
これが【天馬】が体験した不思議な体験である。
この体験が後に【天馬】の人生に大きな影響を及ぼす…
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