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手術室の手術中の文字が灯る
頭を抱え同様し続ける父。
手術中の明かりが灯ってからしばらくして、担当の外科医が出てきた。
父は聞いた。
《娘は…【楓香】は大丈夫なんでしょうか?》
外科医は答える。
《命に別状はありません😃》
ホッとする父。
外科医は続ける。
《しかし、頭蓋骨亀裂骨折、右頬骨骨折、鼻骨骨折があり手術は必要です。》
父は呆然としたが、すぐ我にかえり、
《お願いします。》
と一言。
外科医は
《わかりました》
と言って手術室へ。
父と同僚はホッと一息つき、仕事場へ連絡した。
連絡を待っていた牧場の仲間も
《命に別状はなかった。》
の言葉に
《よかったな😃》
《【楓香】ちゃんが手術を終え、気がつくまでそばにいてやれ》
と言ってくれた。
父は同僚の優しさと【楓香】の命に別状がなかったことがわかり、緊張の糸が切れたように、電話口で泣いた。
そして何度も何度も
《ありがとう😢》
《ありがとう😢》
と言い続けた。
連絡を終え手術室前に戻ると、さっきとは違う医者が立っていた。
医者は【楓香】の父を見て、
《【楓香】ちゃんのお父様ですか?》
と聞いてきた。
《そうですが…何か?》
と答えると、医者から絶望的な話を聞かされる……
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