四人の若者【第1章】

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手術から三日後、【楓香】は目を覚ます。 【楓香】は目の前の違和感に傷つく。 左半分しか見えない。 今度は身体の違和感に気付く。 顔の右側が痛い。頭もいたい。 【楓香】はわけがわからなかった。 そこに医者と話を終えた父がやってきた。 《【楓香】‼…》 《目が覚めたか?》 《どこか痛いか?》 父のいきなりの大声にビックリしながらも【楓香】は答えた。 《今おきたよ😃》 《あたまと、おかおが痛いよぉ😢》 《私どうしたの?》 父は三日前の話を包み隠さず話た。 【楓香】は最初は驚いた表情を見せたが、すぐり状態を理解し、信じられない一言を口にする。 《その、おうまさんどうなったの?》 《【楓香】を怪我させて怒られたりしてない?》 父は驚いた。 自分の怪我より怪我させた馬の心配をするのだから。 ここで嘘を付いてもすぐにバレる。 【楓香】は嘘が大嫌いなのを父は知っていた。 父は正直に答えた。 《【楓香】に怪我させた馬は、牧場長の判断で殺される事になった。》 それを聞いた【楓香】は今までにない怒り方をした。 《どうしてあのおうまさんが殺されなきゃいけないの?》 《悪いことしたのは【楓香】なんだよ‼》 《殺されるなら【楓香】でしょ‼》 泣きながら続ける。 《それにあのおうまさんの子供はどうなるの?》 《お母さんいないなんて可哀相だよ😢》 父はその言葉で、娘が自分を怪我させた馬を庇う理由がわかった。 そして父は言った。 《わかった。》 《馬の事はお父さんがちゃんと助けるから、【楓香】は気にしないで怪我早く治しなさい》 《本当?》 【楓香】が聞く。 《ああ、本当だよ😃》 父が笑って答える。 《約束だよ‼》 そう言って【楓香】は小指を突き出す。 《わかった😃約束する😃》 父も小指を突き出す。 《ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんの~ます。ゆびきった》 こうしてあの母馬は助かったのである。 しかしこのあと【楓香】に辛い現実が突き付けられる…
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