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新しい牧場に来てから2週間経った。
『彼』も『彼』の仲間も牧場生活になれ、楽しく生活いている。
しかし楽しく生活している『彼』や『彼』の仲間に思わぬ試練が訪れる。
夜間放牧だ。
元来馬は臆病で警戒心が強く慣れない環境では固まって動かなくなってしまう。
事実、この牧場に移って来た時はそうなってしまった。
しかし夜間放牧は馬を効率的に育成するめに行われる為、容赦なく始められた。
案の定、一団になり動かない子馬達。
ある一頭を除いては…
その一頭はもちろん『彼』である。
最初は戸惑いを見せたが、人一倍好奇心が強い『彼』はすぐさま遊び始めた。
走り回ったり、跳びはねたり、ねっころがったり、砂浴びしたり、とにかく遊びまくった😃
一時間ほど一人で遊んだ『彼』は一人遊びに飽きたのか子馬の一団に向かって走り始めた。
戸惑う子馬達。
お構いなしに突っ込む『彼』
ぶつかる‼と思ったのか一団はバラけて逃げる。
《ブルルッ😃》
嬉しそうに一言。
また突っ込む。
皆は逃げる。
またまた突っ込む。
皆はまた逃げる。
いつの間にか鬼ごっこになってしまっていたのだ。
そうして『彼』と仲間は夜間放牧に慣れていった。
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